UXデザイン を学べる – オススメ大学やコース
UXデザイン は、人間の行動とデジタル製品との関わりを探求する、とても面白くて多面的な学問です。 UXデザイナー は、組織内の顧客の代表となり、それによってユーザーのニーズとビジネス目標のバランスを確実に取っていきます。
本記事では、 UXデザイナー として必要なスキルや様々なキャリアパス、そしてそこに到達するためのコースや学位についてご紹介します。
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UXデザイナーとして働くのに学位は必要か
かつてデザイナーは、大体仕事を通してUX デザインを学んでいましたが、この分野の人気の高まりにより、競争率の高い職業となりました。そのため、デザインに関する正式な教育、大学の学位や推奨コースなどを検討するといいかもしれません。
もちろん、UX デザインの学位がない実務家でも素晴らしい仕事をしている人に出会うこともありますが、教育を受けてポートフォリオを作ることで、最初の仕事にありつける可能性が出てくるのです。
UXのポートフォリオは、あなたの問題解決能力とデザインプロセスへの理解を示すことから、今でも大きなセールスポイントとなっており、あなたがチームにふさわしいかどうかを採用担当者が確認をする目安にもなります。
UXデザイナーのソフトスキル
UXデザイン は、「デザイン」という言葉から、グラフィックデザインやビジュアルデザインと混同されることがよくあります。それらはUXデザインの一面ではありますが、 UXデザイン は「美しい見た目」というよりも、むしろ「経験のデザイン」に重きが置かれています。
いいユーザー体験をデザインするためにUXデザイナーに必要なソフトスキルをご紹介します。UXデザインに馴染みのない方は、このようなスキルの中にいくつか驚かれるのがあるかもしれません。
共感力
共感力はUXデザイナーにとって重要なスキルであり、デザイン思考プロセスの最初の段階です。UXデザイナーが手がけるプロジェクトのほとんどは、自分自身は使用しない製品です。なのでユーザーの視点から問題を理解し、そのニーズを満たす解決策をデザインするには、共感力の発揮が必要なのです。
また、共感力は、チームで仕事をする上でも貴重なスキルであり、自分をプロダクトマネージャー、エンジニア、ステークホルダーなどの立場に置いて考えることで、連携を改善する方法を模索しながら摩擦を減らすことができます。
アクティブリスニング
アクティブリスニングと共感力は、密接に関わっています。効果的な共感には、UXデザイナーは、相手の核心的な問題に迫るのを妨げるような思い込みや偏見、結論を出さずに「耳を傾ける」ことが必要です。また、自分の(話す番が来るものだと思って)順番を待たない、相手に「気まずい沈黙」の中で考えさせない、話の途中で口を挟まない、などもアクティブリスニングには欠かせないことです。
UXデザイナー は、ユーザーが何を考えているかがわかるように、ユーザーテストやインタビューの際に、目の動きや顔の表情といった非言語コミュニケーションにも注意を払わなければなりません。ユーザーは、照れくさかったり、無関係な情報だと思うことからすべてを話さないことがよくあるので、デザイナーは、このような機会は有意義な質問をする時であると肝に銘じることで、聞き方に磨きをかけることができるのです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力もまた、UXデザインのソフトスキルとして欠かせないものです。UXデザイナーは、おそらく他の部署よりも多くのレベルでコミュニケーションをとる必要があります。
UXデザイナーは、以下のような方法でコミュニケーションをとります:
- エンドユーザー(インタビュー、テストなど)
- 他のデザイナー
- 部門横断的な連携(製品チーム、エンジニア、マーケティング、カスタマーサービスなど)
- ステークホルダー(報告、アイデア提示、一般的なフィードバックなど)
また、代理店に勤務する場合は、クライアントとのコミュニケーションも学ばなければならないでしょう。
交渉力
UXデザインについて考えるとき、「交渉」はまず思い浮かばないかもしれませんが、デザイナーは以下のような場面で様々なレベルで交渉します:
- ステークホルダーに対してアイデアやリソースに対する賛同を得るための交渉
- ソリューションやアイデアの衝突時に、他のチームや部門との協力による交渉
- エンジニアと共同作業する場合の交渉
- ユーザーを支持するための交渉
デザイナーは、「主張」と「妥協」の線引きをわきまえなければなりません。交渉力が低いと妥協が多くなり、製品のユーザビリティやUX戦略に悪影響を及ぼす可能性がありますからね。
創造的思考
UXデザイナーは、オープンマインドで、創造力豊かな思考を持つ人でなければいけません。どのプロジェクトにも制約があるため、デザイナーはその中で解決策を見出す優れた問題解決能力を持ちながら、競争力を維持するためにイノベーションの限界に挑まなければならないのです。
大抵のUXデザインのコースや大学の学位では、「どうすれば〜できそうか」や「クレージー8(短時間で複数のアイデアを出す手法)」などのアイデア出しのテクニックや、創造力を引き出すために最悪のアイデアを思いつくことなどを通じて、創造的思考を高める方法をデザイナーに教えています。
ビジネス力
製品の販売、見込み客の獲得・変換、ユーザー数の増加、非営利団体への寄付獲得など、あらゆるデザインプロジェクトにはビジネス上の意図があります。このようなビジネス上の目的達成のために、理想的なソリューションをデザインするのがデザイナーの仕事です。
ビジネスの価値と組織の複雑性を理解することで、UXデザイナーはステークホルダーとの関係をよりよく管理し、製品の組織への価値を最大化することができるのです。
さらに、経営者やリーダー、あるいは創業者を目指すUXデザイナーは、ビジネスのマネジメントや運営方法の理解が必要です。
UXデザイナーのハードスキル
以下は、UXデザイナーとして必要とされるハードスキルですが、大抵のUXデザインの学位やコースでは、シラバスの一部としてこのようなスキルを教えています。このハードスキルの中には、さまざまなUXのフレームワークやシステムがあり、この記事で紹介しきれないほどです!
また、UXデザイナーがこれらのハードスキルを開発して磨くための書籍やYouTubeビデオなどのリソースは豊富にあります。
デザイン思考
デザイン思考は、人間を中心としたデザインの背後にある理念、ワークフロー、原則の中心をなすものであり、デザインプロセスのあらゆる段階で顧客に焦点を当て、人々に求められ、使われる製品やサービスを提供するようデザイナーに促しています。
- 共感 – ユーザーが求めているものの発見
- 確定 – 解決したい問題の特定
- アイデア出し – ユーザーの問題に対する可能な解決策の開発
- プロトタイプ – プロトタイプの作成
- テスト – ユーザーやステークホルダーとのプロトタイプのテストの実施
ワイヤーフレームとモックアップのデザイン
デザインは大抵、通常は白黒で描かれる、製品やWebサイトの基本的な形状やアウトラインであるワイヤーフレームから始まり、デザイナーは、このワイヤーフレームを紙やデザインツールで作成します。
ワイヤーフレームは、それによってデザイナーが最小限のリソースでサッとデザイン、テスト、アイデアのイテレーションを行えるので、デザインプロセスには欠かせないものです。
デザイナーは、デジタルワイヤーフレームの作成過程で、基本的なナビゲーションを追加し、ユーザーフローをつなぎますが、ワイヤーフレームは、デジタル製品のモックアップを作成するための基礎となる構造も提供します。
ちなみに、モックアップは、色、タイポグラフィー、UIコンポーネントなど、最終製品の外観を静的に表現したものです。
プロトタイプ
プロトタイプとは、最終製品の機能的なレプリカのことです。デザイナーは、Hi-Fiプロトタイプを作成するデジタルデザインツールでの作業を始める前でさえ、デザインプロセスのあらゆる段階でペーパープロトタイプ(Lo-Fiプロトタイプ)を含めたプロトタイプを作成します。
プロトタイプは、このようなUXアーティファクトによって実際のユーザーやステークホルダーとアイデアをテストすることができることから、UXデザイナーの業務の中核になります。
UXリサーチ
UXリサーチは、主に以下の3分野をカバーしています:
- 顧客/ユーザー
- 競合他社
- 市場
UXデザイナーは、ユーザーの問題の理解や機会の特定のためにこのような調査を集め、ソリューションが市場のベンチマークと期待に確実に応えられるようにします。
ユーザーインタビューとテスト
インタビューとテストによって、UXデザイナーはユーザーと関わり、彼らの問題や最終製品の使用環境を把握することができます。
情報アーキテクチャ
情報アーキテクチャ(IA)は、ユーザーとビジネスの目標に沿うように画面とナビゲーションの構造を整理するものであり、ユーザーの効率的な製品の操作、機能の発見、タスク完了の実現のために、コンテンツに優先順位をつけることを目的としています。
基本的なプログラミング
通常、UXデザイナーはコードを書きませんが、コードベースの製品をデザインします。HTML、CSS、Javascriptのようなプログラミングの基礎を学ぶことで、技術的な制約を理解しながら、自分のデザインがどのようにコードに反映されるかを想像することができます。
UXデザイナーは、React、Angular、Vueなどのよく使われるフロントエンドフレームワークを含むコードを学ぶことで、雇用主に対する価値を高め(つまり給与を上げ)、より多くのキャリアの機会を得ることができるのです。
UXのキャリアパス
スタートアップや小規模な企業では、UXデザイナーがUXデザインの役割と責任のほとんど、あるいはすべてを担っていますが、大きな組織では、UIデザイナー、リサーチャー、コンテンツデザイナー/UXライターなど、より専門的な役割を担っている人がいます。
以下は、UXデザイナーの代表的なキャリアパスと募集職種です:
UXデザイナー
UXスペシャリストが複数いる大規模なチームでは、UXデザイナーは製品のUX(ユーザーエクスペリエンス)にのみ焦点を当てます。UIやインタラクションデザインのような特定の分野にフォーカスするのではなく、UXを全体的に見ます。
UXリサーチャー
UXリサーチャーは、UXリサーチとユーザーテストのあらゆる側面をカバーし、また、複数のタッチポイントにおけるユーザーの行動を理解すべく、製品分析、マーケティングデータ、カスタマーサービスのチケットなども見ます。
UXリサーチャーは、プロジェクトに関連するリサーチを集め、デザインの意思決定を行うためのさまざまなUXリサーチのアーティファクトにまとめます。
UIデザイナー
UIデザイナーは、顧客がナビゲートやタスクを完了のために使うコンポーネントやUIパターンなどのユーザーインターフェースデザインを担当します。また、UIデザイナーは視覚的に創造的であり、グラフィックデザイン、特にアイコンやその他のグラフィックを担当することもあります。
インタラクションデザイナー
インタラクションデザイナーは、タップ、スワイプ、スクロールなどのユーザーインタラクションに対応するモーションやアニメーションを作成します。このHCI(ヒューマン・コンピューター・インタラクション)は、デジタル製品に命を与え、楽しませてくれるため、UXには欠かせません。
UXライター
UXライター(組織によってはコンテンツデザイナーとも呼ばれる)は、デジタル製品全体に表示される画像や動画を含む言語とテキスト、特にエラーメッセージに焦点を当て、テキストが確実に正しいメッセージと指示を伝えると同時に、ブランドイメージに沿っているようにしなければなりません。
UXエンジニア
UXエンジニアは、UXデザインとフロントエンド開発を兼ね備えたような業務であり、複雑なUXをテストするためのコードプロトタイプを構築し、フロントエンドエンジニアと協力して最終製品を開発します。
UXエンジニアは、HTML、CSS、Javascriptのエキスパートであり、通常、React、Angular、Vueなど、少なくとも1つのフロントエンドフレームワークを使いますが、UXデザインプロセスやデザイン思考の適用方法も理解しています。
プロダクトデザイナー
プロダクトデザイナーは、製品の管理者です。製品のライフサイクルの最大化や適切な競争力の維持をすべく、継続的なユーザー調査の実施やUXの向上と最適化を図るとともに、製品の価値を高めるビジネスチャンスを模索します。
UXデザイン のコースはどれがいいのか
以下に、UXのキャリアをスタートさせるための基礎知識を身につけることができるオンラインコース(英語)のリストをご紹介します。
- General Assembly:デザインの仕事を獲得するためのマンツーマン指導付きUXブートキャンプ
- Nielsen Norman Group:世界有数のUX専門機関が提供するUXトレーニングとイベント
- Avocademy:UXデザインの基礎と応用の知識を身につけたい人のための、メンター中心の学習プラットフォーム。コアとなるプログラムは8週間あり、UXデザインの入門編を学ぶことができる
- Springboard:UXデザインの学位プログラムに含まれるようなトピックをカバーする無料のカリキュラム
- Superhi :UXデザインの入門講座
- HackDesign:豊富なリソースとプロジェクトで、業界のプロフェッショナルが創る総合的なUXデザインプログラム
- UX DesignEdge:最新の戦略やトレンドを取り入れたUXデザインのスキルを向上させるためのトレーニングとコンサルティング
- DesignLab:メンターのコミュニティがあるUX/UIデザインコース
- Google UX Design Professional Certificate (Coursera):Googleの社員が教えるUXデザイン認定プログラム
- FutureLearn:UXとビジュアルデザインの基礎となるコース
- edX:さまざまな UX およびコンピューター サイエンス コース、主要大学の学士号および修士号
UXPinによるエンドツーエンドのデザイン
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