UIデザインソフトウェアの選び方 – 注目すべき機能
「自分がデザインしたものと最終製品が全然違う。」というご経験をUIデザイナーの皆さんはされたことがあるのではないでしょうか。この場合、少なくとも2つの原因が考えられます。①デザイナーと開発者の適切なコミュニケーション不足、②誤ったUIデザインツールの使用です。幸いなことに、これら2つの課題は、適切なデザインソフトウェアを使用することで対処することができます。
この記事では、UIデザインテンプレートを設定・再利用できる機能から、シームレスなデザインハンドオフやレイアウトの自動再調整などデザインソフトウェアに求めるべき8つの機能についてご紹介します。
UIデザインツールに求められる機能トップ8
1. コードベースのプロトタイピングツール
デザイナーは長年、Photoshopを使ってデジタルデザインをしてきました。Adobeはイラストやアニメーションを作成するための優れたツールは持っていますが、ページ間の遷移やユーザーフローを伝える必要がある複雑なUIデザインの作成には完璧ではありません。そのため、そのギャップを埋めるために様々なツールが作られました。AdobeはAdobe XDを開発しましたが、Figma、Axure、InVisionといった、いわゆる画像ベースのUI構築ツールも登場しました。これらツールは、制作段階でコンセプトを伝えるには最適ですが、プロダクトデザインをさらに進めるには限界があります。なぜなら、画像ベースのツールでは、完全に機能するプロトタイプを構築する事が難しいからです。
ハンドオフの段階で開発者がデザインを手に入れ、マイクロインタラクションやアニメーション、その他の要素をコーディングし始めると、真の意味での一貫性が保てなくなります。加えて、デザインを完全に再現することはできず(最終製品のように)、有用なテストもほとんど不可能です。 これらはまさに四角い釘を丸い穴に押し込むような感じです。
Framer、Zeplin、Sketchなどのいくつかのツールは、デザインと開発の仲介役として機能し、ハンドオフプロセスを容易にすることを目的としています。しかし、それはUIデザイナーと開発者が別のデザインツールを採用する必要があることを意味します。
長い間この方法でやってきたので、この考え方や体制を変えるのは難しいかもしれません。しかし、前例踏襲主義は、創造性の足かせとなり、デザインチームと開発チームが必要としているイノベーションを殺してしまうかもしれません。
それでも、多くのプラグインやデザインツールの仕事を担い、デザイナーがワイヤーフレーム、低忠実度のプロトタイプ、高忠実度のプロトタイプを作成し、ハンドオフプロセスを支援するデザインツールが市場にはあります。それらはコードベースのデザインツールであり、そのひとつがUXPinです。
2. 機能的忠実度のレベル
完成品のように動作するプロトタイプは素晴らしいものです。UXPin Mergeのようなツールを使えば、デザイナーは、開発者が作品に命を吹き込むために使うのと同じインタラクティブなコンポーネントであるレディコードコンポーネントを使用してデザインを作成することができます。
機能的忠実度のレベルを上げることは、チームに真の利益をもたらします。
デザインと開発間での行き違い、最終的に必要なものを実現するために繰り返される終わりのない作業を削減することができます。
開発者はUIデザインのテンプレートを受け取ると、プロトタイプがその通りに機能するため、すぐに作業に取り掛かることができます。プロトタイプは、開発チームがコーディングするインタラクションやステートをすでに備えているのです。
インタラクティブなプロトタイプから最終製品まで一貫性を保つことができます。
3. コラボレーション
チームでの共同作業、プロジェクトの議論、最新情報の共有をよりシンプルかつ円滑にすることは重要です。UXPinのようなクラウドベースのデザインツールを使えば、チームメンバーとの距離が縮まり、同じデザインをリアルタイムで編集することができます。これは、オンラインコラボレーションが主流となりつつあるリモートワークの時代には特に重要なことです。ホワイトボードの前にチームが集まることは少なくなる一方で、リアルタイムのコラボレーションへのニーズは依然として存在します。ライブラリやフィードバックを共有することは、当初のビジョンに合った最終的なデジタル製品を提供するために必要不可欠なことなのです。
4. 開発者のハンドオフを容易にする(UXPinのSpecモード)
ハンドオフは、デザインプロセスの中で最も重要な瞬間の一つです。
UI/UXデザイナーは最終製品への期待を伝え、開発者はプロジェクトに関する切実な質問を投げかけることが重要です。ハンドオフを成功させるには、事前準備が必要です。開発者へのハンドオフの際に、厄介なサプライズを含めないようにしましょう。
5. 時間の節約(自動レイアウト)
UIデザインソフトに求めるべき機能において、時間の節約は重要です。デザインプロセスで最も一般的なボトルネックのひとつは、デザインそのものです。デザイナーがアプリ画面のモックアップを作成し、そして…。
チームはコンセプトを視覚化することができます。 しかし、これでは何もできません。 つまり静的なデザインに過ぎないのです。
いつかはその作業が繰り返されることになります。例えば、CTAボタンのテキストを変えたり、メニューの選択肢を増やしたりと、常に新しいアイデアを取り入れていかなければなりません。また、画面上のすべての要素で変更の一貫性を保つことも忘れてはなりません。
このようなボトルネックに心当たりがある場合は、UXPinの直感的なオートレイアウトツールでデザインプロセスを効率化しましょう。
6. プロジェクト内の実データを利用する
理想を言えば、プロトタイプは完成品のためのアイデアをテストするものであるべきです。したがって、実際のインタラクションを可能な限り模倣する必要があります。しかし、多くのプロトタイプやモックアップは、そのままの形で作られています。この場合、提示されたものが本物でないように感じられ、完成品が実際にどのように見えるかを「見る」ことができません。
優れたUIデザインツールでは、アバターから高品質のストック画像まで、現実世界のコンテンツをインポートして、コンセプトをリアルに感じられるようにします。
例えば、UXPinでは、CSV、JSON、Google Sheetsのドキュメントからワンクリックでデータをインポートすることが可能です。フィールドには、データベースにある人の名前や住所を即座に入力でき、最終製品に近いコンセプトを即座に表示することができます。
7. デザインシステム構築の可能性
デザインシステムは、常に進化し続ける製品やWebデザインのバイブルのようなものです。あなたの会社における「デザインの真実」なのです。さらに言えば、デザイナーや開発者に、使用するツール、配置するアセット、遵守すべきパターン、さらにはブランドの価値観や信念まで知らせるコミュニケーションツールです。(明確な方向性を示し、チーム間の一貫性を保証するものであれば、何でも構いません。 )
製品づくりにおいて、全員が同じ方向を向くことは非常に重要であり、デザインと開発の間に一貫性を保つことができます。しかし、デザインシステムは固定された文書ではありません。新しいユーザーインターフェースデザインのプロジェクトや、新たな課題・機会の発生、時には予期せぬ変化に適応していくように作られるものなのです。
選択したUIデザインソフトウェアのツールは、組織全体の各々のプロジェクトの概要を満たすダイナミックなデザインシステムを構築できるものでなければならないのです。
8. 可用性
最高のUIデザインツールは、拡張された可用性(様々な種類のデバイスでプラットフォームを使用できること)を提供します。デザインチームと開発チームは、ツールの使用方法とワークフローへの適合性によって、それぞれ好みのアクセス方法を持っています。
つまり、最初から可用性を考慮する必要があるのです。UIデザインソフトウェアは、少なくともWindowsとMacOSでアクセス可能である必要があります。また、携帯電話の画面用に作られたプロトタイプをプレビューできるように、モバイルアプリも検討する必要もあります。リモートワークの場合は、ウェブブラウザーでアクセスできることも重要な要件となります。
適切な可用性を備えたツールを選択することは、チーム全体がアクセスできるようにすることだけにとどまりません。ユーザーが使用している様々なシステムで、プロトタイプがどのように正しく動作するかを確認できるのです。
例えば、プレビューの段階で、画面サイズが小さいと要素が切り取られてしまったり、ユーザーと同じように機能しないことに気づいたとしましょう。 Windows、Mac、iOS、Androidの各プラットフォームに対応するUXPinのようなツールを使えば、どのデバイスを使用していても、また、製品を広く一般に公開する前に、これらのエラーをすばやく特定し、修正することができます。
まとめ
正しいUIデザインソフトウェアを選択することは、デザイナーと開発者の距離(業務フロー、関係など)を縮めるツールを見つけることです。UXPinは、チームが意欲的なアイデアを伝え、複雑で一貫性のあるコンセプトを作成し、電光石火のスピードで市場に投入できるよう支援します。
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