UXチームの構成 – プロダクトデザインでキャリアプランを立てるには?

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UXデザインのプロジェクトでは、多くの場合、それぞれが異なる機能と責任を持つ複数のUX専門家が必要とされます。UXチームの構成と各人の責任を理解することで、組織が適切な人材を採用し、UXデザイナーが希望するキャリアパスに必要なスキルセットを開発できるようになります。 本記事では、企業やスタートアップ企業が製品開発に用いるさまざまなUXの役割、スキルセット、チーム構造についてお話します。また、デザインプロセスを通じてUXチームがどのように連携し、製品を成功に導くかについても見ていきましょう。

UXPinは、あらゆるUXの役割とタスクのための機能を備えた提携デザインツールです。シンプルなワイヤーフレームから複雑なHi-Fiプロトタイプまで、UXPinのコードベースのデザインツールは、UXチームが顧客に優れたユーザーエクスペリエンスを提供できるようお手伝いします。無料トライアルにサインアップしてUXPinの高度な機能をぜひお試しください。

UXの役割とスキルセットの理解

現代の製品開発チームには、デザインプロセスのさまざまな要素を担当する多くのUXスペシャリストがいます。以下は、9つのUXの役割とそのスキルセットです:

  • UXデザイナー
  • UIデザイナー
  • UXリサーチャー
  • UXアーキテクト
  • UXライター
  • コンテンツ戦略担当
  • UXエンジニア
  • DesignOps専門家
  • プロダクトデザイナー

UXデザイナー

UXエキスパートの多くは、 UXデザイナー としてスタートし、リサーチ、UIデザイン、プロトタイピング、テスト、ドキュメンテーション、ハンドオフなど、小さな会社でエンドツーエンドのUXプロセスを担当します。 大企業や企業の製品開発での UXデザイナー の役割は、UX、ユーザビリティ、アクセシビリティにより重点が置かれます。 UXデザイナーは、ユーザーのニーズを満たす製品を提供するために、行動、ペインポイント、感情など、人間の要素を理解するのに多くの時間を費やしています。

UIデザイナー

UIデザイナーは、製品のビジュアルデザインとインタラクションデザインに重点を置いています。製品の美しさを保ちながら、機能的でまとまりのある、つまり形と機能を確実に両立させるのが仕事です。 UIデザイナーは、ボタン、カラー、アイコン、タイポグラフィー、画像、フォーム、コンポーネント、UIのパターンなどの視覚的要素を駆使して、ユーザーインターフェースをデザインする仕事を行っており、ユーザーのニーズを満たすインターフェースの実現のために、UXリサーチとの密接な関わりが必要です。 UIデザイナーは、よくフロントエンドデベロッパーやUXエンジニアと連携して、技術的な制約の理解や、開発のための適切なドキュメントの提供をします。

UXリサーチャー

 

search observe user centered

UXリサーチャーは、【ユーザー】、【競合他社】、【市場調査】の収集と分析を担当します。この3つのセグメントを全体的に理解するために、定性的・定量的リサーチの手法を用います。 UIデザイナーは、エンドユーザーとの対面インタビューやプロトタイプのユーザビリティテストを行うこともあります。また、特定の業界やターゲット層を理解するために、フィールドリサーチを行うこともあります。 UIデザイナーは、これらのデータを、ユーザーペルソナ、カスタマージャーニーマップ、共感マップなど、さまざまなUXアーティファクトにまとめ、チームの他のメンバーがユーザーを理解し、デザインの決定を導けるようにしなければいけません。また、UXチームが常に最新のインサイトを持って意思決定できるよう、リサーチの管理と更新を行うのもUIデザイナーの役割です。

UXアーキテクト

UXアーキテクトは、デジタル製品の構造、情報アーキテクチャ、およびナビゲーションを担当します。すべてのユーザーフローを理解し、リンク、画面、ナビゲーションの優先順位を適切に設定しなければいけません。 UXアーキテクトは、ヒートマップ、分析、スクリーンレコーディング、アイトラッキングなど、ナビゲーションに関するデータを分析し、ビジネスのゴールとユーザーのニーズを満たす製品のアーキテクチャをデザインするために多くの時間を費やします。 UXアーキテクトの主な成果物は、UI デザイナー やコンテンツ戦略担当が仕事の土台とするワイヤーフレームです。

UXライタ

UXライターは、UIの言語と表現に焦点を当てます。UI、フォームラベル、コンポーネント、ナビゲーション、CTA(Call To Action)など、ユーザーと接するタッチポイントに一貫性を持たせる重要な役割を担っています。 UXライターは、「エラー」、「完了」、「情報」などのシステムメッセージやメールが、ユーザーにとって明確で実行しやすい表現になっているかどうかも確認します。                        UXライティングは、製品ドキュメント、ポリシー、免責事項、その他の長文コンテンツにまで及びます。UXライターは必ずしもこのようなコンテンツを作成するわけではありませんが、法務やテクニカルライターなどと協力し、すべてのタッチポイントで言葉が統一され、一貫性が保たれるようにします。 

コンテンツ戦略担当

コンテンツ戦略担当の仕事は、テキスト、画像、動画などの製品のコンテンツがユーザーのニーズとビジネスの目標を確実に満たすようにすることです。また、コンテンツが常に適切であるように管理し、更新するのも彼らの仕事です。 UXのプロフェッショナルと同様に、コンテンツ戦略担当もユーザーリサーチと密接に関わり、製品のコンテンツが確実にターゲット層に適したものにすべく、ユーザーとそのニーズを理解しなければいけません。  コンテンツ戦略担当は、UXにとどまりません。マーケティング、カスタマーサポート、ビジネス、製品チームなど、複数の部門と密接に連携し、コンテンツの調達、編集、公開を行います。

UXエンジニア

UXエンジニアは、UXデザインとデザイン思考の原則を理解したフロントエンドデベロッパーであり、UXのデザインプロセスフロントエンド開発の両方に携わるハイブリッドな役割です。 UXエンジニアは、デザインプロセスを通じてデザインチームと連携し、技術的なアドバイスやサポートを提供します。また、複雑な機能をテストするために、HTML、CSS、Javascriptを使用して忠実度の高いコードプロトタイプを開発するデザイナーをサポートします。 UXエンジニアは、UI デザイナー と協力し、デザインを機能するコードに変換します。また、最終製品がデザイン仕様に確実に合致するように、 デザイナー とエンジニアの橋渡し役も担います。

DesignOps専門家

DesignOps専門家は、UXデザインの運用サイドを担います。非効率やボトルネックを排除し、UXワークフローを最適化するのが彼らの仕事であり、また、全員が団結して働けるように、チームのモチベーション向上や、企業文化の強化も行います。 DesignOpsの役割は、主に3つあります:

  • DesignOpsリーダー:運用ビジョンとロードマップの作成に注力するハイレベルなポジション
  • DPM(デザインプログラムマネージャー):DesignOpsリーダーの戦略とロードマップを実行する責任者
  • デザインプロデューサー:プロジェクトレベルでチームメンバーと直接作業し、日々の管理・運営タスクを管理

無料のeBookを入手する :DesignOps 101: Guide to Design Operations.

プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーは、UX/UIデザイナー と似たような機能を持ちますが、ゼロからデザインするのではなく、既存の製品に携わります。製品の残りのライフサイクルで、UXを管理するのが彼らの仕事です。 プロダクトデザイナーは、新しい製品体験のデザインに焦点を当て、通常、既存のデザインシステムコンポーネントライブラリを使用してユーザーインターフェースを構築します。 プロダクトデザイナーはUXを重視する一方で、新製品リリース時のビジネスバリューとROI(投資収益率)を向上させる役割も担っています。

最適なUXチーム構造とは

designops increasing collaboration group

UXデザインのチーム構造は主に3つあります:

  • 集中型デザインチーム構造
  • 組み込み型/分散型デザインチーム構造
  • 柔軟なデザインチーム構造 

集中型デザインチーム構造

集中型デザインチーム構造では、UXチームはUXリーダーとUXマネージャーの下で1つの場所で作業を行います。このUXチーム構造は、デザイナーが知識を共有し、お互いにフィードバックを与えることが比較的簡単な中規模組織で最も効果的です。

組み込み型/分散型デザインチーム構造

組み込み型または分散型のデザインチームは、中小企業、代理店、スタートアップ企業に最適な、部門を超えた構造で、この機能横断的なチームモデルには、UXエキスパート、デベロッパー、マーケティング担当者、プロダクトマネージャー/オーナー、プロジェクトリーダーが含まれます。

柔軟なデザインチーム構造

柔軟なデザインチーム構造は、中心型と分散型のハイブリッドモデルです。UXチームは、デザインリーダーに対してハイレベルなUX戦略を報告し、チームリーダーに対して日々のタスクを報告します。柔軟なデザインチーム構造は、企業組織やデザイン成熟度の高い企業で最も効果的です。

UXPinを使ったUXチームの連携方法

UXPinのエンドツーエンドデザインツールは、デザインプロセスを通じて、UXチーム同士、ステークホルダー、他部門との連携を可能にします。

初期段階

デザインプロセスの初期段階において、UXリサーチャーはUXPinに内蔵されたデザインライブラリや製品のデザインシステムを使ってサッとプロトタイプを作成し、ユーザーのペインポイントを他のメンバーに示すことができるようになります。

アイデア出しとLo-Fiプロトタイピング

lo fi pencil

UXチームがユーザーの問題を確定したら、アイデアを出し、プロトタイプを作成して、アイデアを検証します。UXアーキテクトは、プロトタイプの画面を作成し、それらをつなぐワイヤーフレームを構築します。 UXリサーチャーとUXデザイナーは、UXPinの【プレビューと共有】機能を使って、ユーザーフローとナビゲーションのテストを行い、ユーザーのニーズを満たしていることを確認できます。UXPinの【コメント】機能でコメントやインサイトを残し、それをUXライターやUIデザイナーなどの関連するチームメンバーに割り当てることができます。

モックアップとHi-Fiプロトタイピング

UIデザイナーは、割り当てられたコメントやその他のドキュメントを使って、色、タイポグラフィ、その他の視覚的要素を含む忠実度の高いモックアップを作成できますが、UXPinの【コンテンツとデータ】機能を使用すると、UIのデザインに集中しながら、コンポーネントにダミーデータの入力ができます。 UIデザイナーは、UXPinのインタラクションステート変数エクスプレッションアニメーションなどのコードベースの機能を使用して、最終的な製品体験を正確に表現することができます。 UXライターは、UIの言語が製品ガイドラインに沿い、ユーザーのニーズを満たすのを確実にします。同時に、コンテンツ戦略担当者は、テスト時にダミーデータを実際のコンテンツに置き換えて、ユーザーに正確なユーザー体験を提供することができます。

ユーザーテスト

UXリサーチャーは、【プレビューと共有】を使って、プロトタイプのイテレーションをテストし、UXチームの他のメンバーとインサイトを共有して、微調整や調整を行うことができます。さらにUXPinのコメント機能を通して、ユーザビリティに関する問題の特定や、関連するチームメンバーへの割り当てができます。 チームは、【プレビューと共有】リンクを介して、忠実度の高いプロトタイプをステークホルダーに提示することもでき、ステークホルダーはデザインを確認し、関連するチームメンバーにコメントを割り当てることができます。

デザインハンドオフ

UXエンジニアは、UXチームと協力して、最終的なデザインハンドオフの準備ができ、UI要素のコードへの変換や、フロントエンド開発のためにデザインシステムからスニペットを取り出したりします。 DesignOpsは、このデザインプロセス全体において、UXチームの運営上の問題や新しいチームメンバーのオンボーディングをサポートします。UXPinのコメントをチェックしてこれをバックログに追加し、チームメンバーが各タスクを完了できるようにしているのです。

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