UXPin MergeとノーコードWebサイトビルダーの比較
ノーコードWebサイトビルダーとは?
ノーコードビルダーは、Webサイトやデジタル製品の設計・開発をより身近なものにするツールです。プラットフォームには、UIコンポーネントやレイアウトのテーマが用意されており、それらをドラッグ&ドロップしてWebサイトやアプリケーションが構築できます。
人気のあるノーコードWebサイトビルダーの例としては、Shopify、Elementor(WordPress)、Squarespace、Webflow、Wixが挙げられます。また、Bubble、Appsheet(Google)、Glide、BuildfireのようなノーコードのWebおよびモバイルアプリビルダーも存在します。
誰でも簡単にWebサイトやアプリケーションを構築できる反面、創造性や革新性が制限されます。
これらのプラットフォームのほとんどは、ホスティングサービスを提供しており、完成したらすぐにWebサイトやアプリケーションを展開することができます。
ノーコードWebビルダー長所と短所
長所:
- コーディングの経験がなくても、基本的なWebサイト、ランディングページ、アプリケーションを作成することができる。
- ドキュメントを読んだり、チュートリアルを見たりするだけで、Webサイトをデザインし、開発することができる。低学習曲線。
- ページを構築するためのUIコンポーネントライブラリがあらかじめ用意されている。
- デザイナーやエンジニアを待たせることなく、自分でデザイン・開発をコントロールできる。
- 制限や制約はあるものの、いつでも変更や更新を行うことができる。
短所:
- 革新的な製品や技術を構築するための柔軟性が欠けている。
- プラットフォームの制約に縛られる。
- 高度なカスタマイズやスケーラビリティへの制限がある。
- プラグイン、アプリ、アドオンは機能を増やすが、パフォーマンスに影響する。
- パフォーマンスを向上させることが困難。(一部のプラットフォームはプレミアムホスティングを提供しているが高価なことが多い。)
- Squarespace、Wix、Shopify、およびほとんどのアプリビルダーなどのプラットフォームでは、コードを所有せず、プラットフォームに制限される。
UXPin Mergeとは?
UXPin Merge はコードベースのデザインテクノロジーで、リポジトリにホストされているコードコンポーネントを使用してインターフェースやプロトタイプを構築することができます。コードレスビルダーと同様に、UIコンポーネントをドラッグ&ドロップしてWebサイト、アプリケーション、ゲーム、SaaS、その他のデジタル製品をデザインしますが、類似点はここまでです。
ノーコードビルダーとは異なり、Mergeはプラットフォームの制約がありません。制約されるのはコンポーネントライブラリーだけであり、その構成と拡張は完全にコントロールできます。
開発者は、レポでホストされているコンポーネントを編集することで、独自の制約を作成し、オーバーライドすることができます。レポに加えられた変更は、UXPinのエディタに自動的に同期されます。
Merge ではコードコンポーネントを使用してデザインできますが、完成した製品やWebサイトを開発する必要があります。
UXPin Mergeの長所と短所
長所:
- ワイヤーフレーム、モックアップ、プロトタイプ、テスト、バージョン管理、デザインシステム管理など、エンドツーエンドのデジタル製品デザインができる。
- コードライクな機能で忠実度の高いプロトタイピングが可能。
- デザイン・レイアウトの完全なコントロールが可能。
- UIコンポーネントによる独自の制限と制約の設定ができる。(大規模なチームでの凝集力と一貫性の管理に最適)
- 基本的なWebサイトから複雑な企業向け製品、ゲーム、ウェブ/モバイルアプリケーションなど、あらゆるものをデザインできる。
- リポジトリにホストされているデザインシステムまたはUI要素(デザインシステムまたは事前構築されたコンポーネントライブラリ)を同期させることができる。
- コメントを使ってチームメンバーとプロジェクトを共有し、共同作業やタスクの割り当てができる。
- エンジニアがプロトタイプと対話し、スターターコードをコピーして開発を開始できる。
- シームレスなデザインハンドオフ
- アジャイル開発などのエンタープライズ・プロジェクト・マネジメント・モデルをサポートしている。
短所:
- グラフィックとUXデザインの理解が必要。(包括的なドキュメントとサンプルが用意されているため、学習曲線がなだらか)
- Webサイトビルダーではないので、Webサイトや製品を開発し、外部のプラットフォームでホストする必要がある。
開発者と非デザイナーがMergeテクノロジーを活用する
UXPinは、他の画像ベースのデザインと同様に、要素やコンポーネントをゼロから構築するためのツールや機能を備えています。熟練したデザイナーには優れた柔軟性がありますが、開発者やその他の非デザイナーには少し高度すぎるかもしれません。
組み込みのデザインライブラリやMergeデザインシステムにより、開発者や非デザイナーはコンポーネントをドラッグ&ドロップして、プロフェッショナルなモックアップやプロトタイプを作成することができます。
MergeにはアプリやWebサイトビルダーなどのテンプレートは付属していませんが、デザインシステムのコンポーネントを使用して任意のWebサイトやアプリケーションをコピーすることができます。この柔軟性により、非デザイナーの方でも非常に多様な創造性、可能性、および革新性を実現することができます。
Mergeでは、コードでデザインするという利点があり、プロトタイプはリポジトリでホストされているコンポーネントと同じ忠実度と機能性を持ちます。
このように完全に機能するプロトタイプは、参加者が最終製品を使用するのとまったく同じように製品を操作できるため、ユーザビリティテストを向上させることができます。また、Mergeプロトタイプはクライアントやステークホルダーからより良いフィードバックを引き出すことができ、彼らはUXPinのコメント機能を使用してフィードバックを伝えたり、質問をしたりすることができるので、遠隔地のプレゼンテーションに最適です。
UXPinとNo-Code Buildersの組み合わせ
デザイナー、開発者、非デザイナーなどどんな方でも、UXPinとノーコードビルダーのメリットを享受することができます。ここでは、この革新的な技術を組み合わせた2つのシナリオを紹介します。
①UXPinでデザイン、ノーコードで開発、Mergeでスケーリング
UXPinでゼロから、または組み込みのデザインライブラリを使用してプロジェクトを設計します。
完成したら、ノーコードアプリやWebサイトビルダーを使用してプロジェクトを開発します。CSSインジェクションのように、最も柔軟でカスタマイズ性の高いプラットフォームを探してみてください。UXPinは、要素やコンポーネントをカスタマイズするためにCSSを生成します。
多少の妥協や調整は必要かもしれませんが、標準的なプラットフォームのテンプレートを使用するよりも、カスタマイズ性とオリジナリティを実現できます。
プロジェクトが完了すると、デザインを拡張したり、新しい機能を追加するために使用できるカスタム要素やコンポーネントが手に入ります。
Mergeを使用してデザインシステムを作成し、UXPinに同期させることができます。
(デザインシステムの構築とUXPin への同期は必須です。)
デザインシステムが完成したら、プロジェクトの規模を拡大し、ノーコードソリューションからReact、Angular、Vueなどのフロントエンドフレームワークに移行することができます。
②開発者のワークフローを改善
開発者は、プロトタイプや最小限の製品を作るために、コンポーネントライブラリを使用することがよくあります。これらのライブラリは、コードを書くことを減らす一方で、コンポーネントを変更したりカスタマイズしたりするのに時間がかかります。
Mergeを使用すると、開発者はMUI(UXPin が統合する組み込みコード ライブラリ)または好みの UIライブラリをフォークして、コンポーネントをUXPinのデザインエディタに同期してレイアウトを構築できます。
コードを書く代わりに、エレメントをドラッグ&ドロップし、UXPinのプロパティパネルで調整します。コードを書いて編集するよりも、かなり速いワークフローです。
Mergeでは、コンポーネントのJSXプリセットを表示してコードで調整することができ、開発者にとって使い慣れたワークフローを実現します。UXPinでプロジェクトを完成させたら、JSXの変更をコピーしてデザインシステムのコンポーネントをカスタマイズし、開発を開始するだけです。
Mergeがデザインと開発の間のギャップを埋める
Mergeは、デザインと開発のギャップを埋めるのに最も役立ち、最もよく活用されます。デザイナーはエンジニアと同じコンポーネントを使用し、レポへの変更は自動的にUXPinのエディタに同期され、チームに更新が通知されます。
この単一のソースは、デザインのハンドオフを合理化し、市場投入までの時間を短縮しながら、ドリフトと矛盾を排除します。また、Mergeはチーム間の摩擦を減らし、利害関係者に現実的なプロトタイプを提供し、設計上の決定に対する賛同と信頼を向上させます。
Mergeによる設計のスケーリング
Mergeテクノロジーのもうひとつの大きな利点は、製品の規模が拡大するにつれて、画像ベースのワークフローよりも必要なデザイナーの数が少なくなることです。米PayPal社は、Mergeを使用することで、給与を増やすことなくデザインプロセスの拡張ができることを証明しました。
米PayPal社の事例
開発ツールおよびプラットフォームエクスペリエンス担当シニアマネージャーのErica Riderは、たった 5 人のUXデザイナーで、スタッフを増やさずに約 100の内部製品をスケールアップしなければならないという課題を抱えていました。
Mergeのドラッグ&ドロップワークフローとUXPinの直感的なUIにより、製品チームはUXデザイナーからほとんどあるいはまったく意見を聞くことなく、プロトタイプをデザインしテストすることができました。実際、製品チームは作業の90%を行い、UXデザイナーは複雑なユーザビリティの問題を修正したり、コーチングやサポートを提供するために参加したりします。
UXPin Mergeは、より少ないコストと高効率で製品を拡張できるだけでなく、UXデザイナーが重要なUXイニシアチブに集中することを可能にします。
米PayPal社 開発・PF UXシニアマネージャー Erica Rider
『私のデザインチームは、さまざまな製品チームのサポートに50%の時間を費やし、残りの50%は、グローバルに組織に影響を与える大きなUXイニシアチブに費やしています。』
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