NPMと言うのは?把握しよう!
多くのプログラミング言語では、ウェブサイト、ソフトウェア、その他のデジタル製品の構築、拡張のためにパッケージが使われ、こういったパッケージにより、エンジニアは追加のコードを書いたり維持したりすることなく、プロジェクトの機能を拡張できます。
もしあなたの会社で Node.js が使われていたら、エンジニアが NPM、Node.js パッケージ、またはパッケージマネージャについて話しているのを聞いたことがあるかもしれません。本記事では、パッケージがどのように機能し、なぜエンジニアがそれを使用するのかについての基本理解のために、デザイナーの視点でこれらの用語について説明します。
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NPM(Node Package Manager)とは
NPM(Node Package Manager)は、エンジニアがアプリケーションやWebサイトの開発に使うツールのオープンソースレポジトリです。
NPMは2種類あります:
- オープンソースプロジェクトを公開するためのレポジトリ。簡略版:デジタル記録及び検索機能
- レポジトリとインタラクトするためのCLI(コマンドラインインターフェース)。簡略版:ストレージ機能と通信するためのツール
パッケージマネージャ とは?
NPMを説明する前に、パッケージマネージャの基本を理解しておきましょう。パッケージマネージャはデベロッパーのためのツールキットだと考えてください。
例えば、支払いにStripeを使用するアプリケーションを構築するとします。パッケージマネージャは、あなたの製品がStripeと通信して支払い処理をするのに必要なコードをすべてインストールします。
エンジニアは、コードを書いたりStripeのドキュメントからのコピー&ペーストの代わりに、コマンドの入力だけで、パッケージマネージャがStripeから必要なコードの依存関係をインストールします。
検索機能、API、決済、認証ツール、地図、アイコン、ホスティングなど、アプリケーション開発のためにに思いつくあらゆる機能を備えたパッケージが何百万と存在します。
NPMなどの、誰でもパッケージをアップロードしてインストールできるオープンソースのレポジトリと、アクセスが制限されたプライベートなパッケージレポジトリがあります。
コマンドラインインターフェースとは?
CLI(コマンドラインインターフェース)とは、デベロッパーがコンピュータープログラムの操作に使うテキストインターフェースのことです。このCLIを使用すると、コマンドを実行して、ソフトウェア開発に必要なバックグラウンド操作を実行できます。
NPMの場合、例えば、エンジニアはnpm installのようなコマンドにパッケージ名を続けて指定したパッケージをインストールすることができるように、CLIによってパッケージレジストリの対話ができます。
NPMレジストリ
NPMのウェブサイトは、エンジニアがパッケージについて検索したり学んだりする場所ですが、このウェブサイトは単なるレジストリであり、パッケージをホストしているわけではありません。代わりに、エンジニアはGitHub、Packagecloud、AWS CodeArtifactなどのプラットフォームを使って、パッケージをホストし配布しています。
例えば、NPM上のUXPin Merge CLIを見ると、レポジトリと関連リンクとしてGitHubが表示されています。その上に、UXPin Merge CLIとその依存関係を【 npm i @uxpin/merge-cli】とインストールするコマンドがあります。 NPM の後の “i” は “install” の省略形なので、【npm install @uxpin/merge-cli 】と入力しても、同じ結果になります。
依存関係とは?
パッケージは、エンジニアが【依存関係】と呼ぶ他のパッケージで構成されています。ちょっとわかりにくいですよね。この「依存関係」とは、プロジェクト内で異なるタスクを実行するコードのパッケージのことです。
例えば、UXPin Merge CLI は Typescript を使用しており、Typescript は UXPin Merge CLI が必要とする 41 の依存関係のうちの 1 つに過ぎませんが、依存関係として typescript パッケージが必要です。
開発依存とは?
UXPin Merge CLI の依存関係を見ると、41の依存関係と41の開発依存 (devDependenciesとも呼ばれる) があります。
- 依存関係:あるソフトウェア実行(本番)に必要なパッケージ
- 開発依存:開発段階で必要なパッケージのみ
依存関係と開発依存はnode_modulesという別のフォルダに存在するので、packages.jsonファイルとプロジェクトのコードはそれらがどこにあるのかがわかります。
package.jsonファイルとは?
そのメタデータと依存関係を提供する package.json ファイルがあります。コンピュータにプロジェクトをインストールするとき、NPM は 、依存関係と 開発依存 をインストールするのにpackage.json ファイルを参照します。
それぞれの依存関係を個別にインストールする代わりに、コマンドラインでnpm installと入力するだけです。
ホスティングプロバイダーもpackage.jsonファイルを使用して、そのサーバー上でプロジェクトの実行に必要な依存関係(開発依存を除く)をインストールします。
package-lock.jsonとは?
package-lock.jsonは、プロジェクトのビルドに使用されたパッケージの正確なバージョンを特定します。このファイルによって依存関係がロックされ、プロジェクトがインストールされるときに、最新のリリースではなく、開発中に使用されたバージョンが参照されるようになります。
エンジニアは定期的にパッケージを更新しますが、多くの場合、パッケージの動作方法が変更されます。それにより、依存関係のロックによって、プロジェクトが意図したとおりに確実に動作するようになります。
NPMの使用方法
ここでは、一般的なNPMのコマンドとその機能について説明します。
- npm init:プロジェクト用のpackage.jsonファイルが作成されます。アプリケーションを一から構築する場合、npm initはプロジェクトの重要な情報を含めるために使用する最初のコマンドの1つになり、NPMは、パッケージをインストールまたは削除するたびに、package.jsonファイルを自動更新します。
- npminstall:プロジェクトの依存関係をすべてpackage.json ファイルにインストールします。
- npminstall <package-name>:たとえば、npminstall @uxpin/merge-cli とすると、Merge CLI がインストールされるように、 NPMレジストリから特定のパッケージをインストールし、node_modules フォルダに保存します。
- npminstall <package-name> –save:NPMパッケージをインストールし、package.jsonファイルの依存関係に追加します。
- npminstall <package-name> –save-dev:NPMパッケージをインストールし、開発依存に追加します。
- npmuninstall <package-name>:プロジェクトから特定のパッケージをアンインストールします。
- npmdoctor:npmのインストールを診断し、パッケージの管理に必要なものがすべて揃っているかどうかを確認します
- npmupdate <package-name>:特定のパッケージを最新バージョンに更新します。
これらは、最も一般的なNPMコマンドのほんの一部であり、すべてのリストはNPMのドキュメントでご覧になれます。
デザイナーとしてのNPMの理解
NPMは、デザインツールのプラグインやアプリの拡張機能に匹敵する、ツールキットです。パッケージがどのように作られるのか、その裏側を知る必要はありませんが、一つや二つ知っておくと便利かもしれません。
まず、MUIやAnt Designなど、コードコンポーネントライブラリの一部は、NPMパッケージとして共有されています。
NPMパッケージとして配布されているコンポーネントライブラリはどのように探すのでしょうか。UXPinが公開しているデザインシステムのライブラリAdeleから、UXPinに取り込めるコンポーネントライブラリを探したとします。そこでShopifyのPolarisを選び、それがNPMで配布されていることがわかります。 そこで、NPMのサイトに行って、ShopifyのPolarisを探し、見つけるのです。
UXPinはMerge技術により、NPMパッケージを介してコンポーネントライブラリからUI要素をインポートすることができ、それらの要素を使って、完全に機能するプロトタイプを組み立てることができます。
UXPin Mergeは通常、デベロッパーによってセットアップされますが、開発サポートが不足している場合はMerge Component Managerを使って、コンポーネントを自分で管理することができます。
もし、デベロッパーとの連携を強化するためにプログラミングの知識を高めたいのであれば、HTML、CSS、Javascriptなどの基本的なコードの原則やコンポーネントライブラリについて学ぶ方が、デザイナーにとってはるかに有益だと思います。
UXPin Mergeで連携の強化
Mergeは、デザイナーとエンジニアが同じコンポーネントライブラリを使用することで、デザインと開発の連携を促します。
Mergeは、デザイナー用のUIキットとデベロッパー用のコードを用意する代わりに、レポジトリをUXPinのエディタに同期させ、デザインチームがコードコンポーネントを使用して完全に機能するプロトタイプを構築できるようにしています。
自社デザインシステムやMUIなどのコンポーネントライブラリを同期させることで、デザイナーはUI要素をドラッグ&ドロップするだけでインターフェースやプロトタイプの構築ができます。UXPin Mergeをトライアルしてみたい方はこちらまで。